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『協議会では、歯学系学会が73も集まっているそうですが』
歯学系の研究領域には大きく分けて基礎と臨床の2つがあり、臨床には歯科保存、歯周病、歯科補綴、口腔外科、矯正、小児歯科、歯科放射線、歯科麻酔などさまざまなものがあります。口の中で起きるトラブルは、そのまま皆さんの健康に結びついています。
しかしながら残念なことに、この「歯学」の重要性は、まだ国民の皆さんに十分に認識されていません。そこで、歯学系の学会が一堂に会してお互いに情報の交換・共有をし合い、「国民の口に関わる問題」の解決に向けた社会への提言を行おうと、2003年9月に連絡組織を立ち上げました。それが本協議会です。
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| 日本歯学系学会協議会、赤川安正理事長。1975年広島大学歯学部卒業。1979年広島大学大学院歯学研究科博士課程修了。現在、広島大学大学院医歯学総合研究科教授。新しい義歯、インプラントおよび骨の開発など歯の喪失を治療する歯科補★楽屋専門とする。日本歯学系学会協議会の発足と共に会長(有限責任中間法人となった現在は理事長)に就任。 |
『私たちの口の中では、今、どのような問題が起こっているのですか』
まず「噛んで食べる」ことが損なわれています。柔らかすぎるファーストフードの氾濫、子どもの「噛む」能力の低下、お年寄りの食べる機能を考慮しない病院食や介護食などは、「噛んで食べる」ことの重要性が国民の中に浸透していない現れです。子どもたちの「噛む」能力を向上させ、歯と噛み合わせを生涯守り、たとえ歯がなくなったお年寄りでも、代わりの義歯で「噛んで食べる」ことができれば、健康で長生きすることができます。
私たちは、このような理解を深めていただくため、さまざまな活動を続けていきたいと考えています。例えば、歯や義歯の健診を充実させることで、「歯の噛み合わせ」を守り、「噛んで食べる」大切さを教育の場で食育として実践し、「健康長寿」につながる研究をさらに進めていきたいと考えています。
『たばこや睡眠、子どもの健康についても提言されていますが』
喫煙と歯周病の関係はよく知られていますが、「※)ガムたばこ※」による口腔ガンや循環器障害の危険性についても国民を啓発し、我慢をしている禁煙から自らが成長してばこを卒業する、いわゆる卒煙に変えていきたいと考えています。
睡眠と歯科が関わっていると聞くと驚かれるかもしれませんが、歯ぎしりや食いしばり、睡眠時無呼吸症候群など、不健全な睡眠と関連する歯科的問題はいくつもあります。健全な睡眠を確保するためにも、これら歯科との関連をさらに解明していく必要があります。
また、少子化の中で子どもの健康を守り、子どもの持つ成長力を発揮させるためには、口と歯の健康が重要であることを、よりいっそう国民の訴えていくつもりです。
そして今後は、医学や他の学問領域ともさらに連携を進めます。例えば、飲み込みが損なわれる嚥下障害などについても共同で考えながら、「国民の健康に貢献する」歯学からの提言をどしどし行い、国の政策に反映させることが出来るように努力していきたいと考えています。
※ガムたばこ:ガムのように噛むたばこ。1枚に、たばこ1本分に相当するニコチンとたばこの葉が含まれている。
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