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スウェーデン大使館
 2010年6月4日(金)、東京・六本木のスウェーデン大使館オーディトリアムでスウェーデン・クオリティケア(SQC)社との共催でセミナーが開催された。

 当日は、越智須美子氏による認知症の家族介護についての基調講演と、舞浜倶楽部スタッフよる同倶楽部での実例と実践しているケアが紹介された。

 なお、ダイヤモンドエイジでは、舞浜倶楽部の総支配人グスタフ・ストランデル氏との対談「サイエンス 医学とアート」にご協力いただいた聖路加国際病院理事長・日野原重明氏ご考案の「ピローオハラ(抱き枕)」のプレゼント企画を実施、その企画に応募した方も、このセミナーに多数、参加された。






 基調講演「家族の視点から、認知症について」の講師、越智須美子氏は、47歳で若年性認知症を発症した夫の俊二氏を16年間支え続け、病気への理解を訴えて、夫婦共に実名で体験を公に語ってきたことで知られている。

 セミナー会場のエントランスホールには、昨年8月に逝去した俊二氏が認知症発症後に制作を始めた絵画、書などが展示され、来場者の多くが足を止め、その素晴らしさを語り合っていた。

 始めにスウェーデン大使ステファン・ノレーン氏より「スウェーデン大使館と舞浜倶楽部の、福祉分野でのこうした協力関係は多くの方にきっとお役に立つことでしょう。成功を祈っております」との挨拶があった。

 なお、スウェーデン大使館は、認知症ケアについて舞浜倶楽部と密接に協力しており、このセミナーの開催趣旨に賛同し、後援している。

 基調講演で最初に越智須美子氏は、俊二氏が若年性認知症を発症した際の戸惑いを語った。「外出しても、道を忘れてしまうのです」「認知症の症状が出始めてからしばらくは「『アルツハイマー』という言葉さえ知らずに過ごしていました」。

 やがて幻覚や幻視など具体的な症状が現れ、病だとわかっていても、さまざまな葛藤が夫婦間にあったこと。それにも関わらず、この病は誰にでも起こる可能性があることを知り、認知症のカミングアウトに至った思いなどを語られた。この認知症のカミングアウトは世界で2番目、日本では初めてだったという。それほど、いまだにこの病に対する誤解や偏見などがある。

 会場には、実際に認知症のケアを家族でされている方々、専門職として介護に携わっている方々も参加されていた。

 最後に、越智須美子氏が「介護専門職の方との関わりがあると、最初は何を相談すればいいかもわからないけど少しずつ問題が紐解かれるきっかけに。ぜひ相談されては」「介護者が前向きでいるためにおしゃれや化粧も大切」と講演を結ぶと、会場は大きな拍手に包まれた。

 セミナー終了後、サプライズイベントが準備されていた。日野原重明氏とグスタフ氏との対談「サイエンス 医学とアート」でも取り上げられた認知症のケアに効果を発揮する音楽療法「ブンネ法」。その「ブンネ法」で使用されるブンネ楽器、スウィングバーギター、単音フルート、チャイムバーでぶっつけ本番の合奏しようという試みだった。

 最初に、それぞれの楽器で単音で音を出してみる。次に会場の参加者を三つのパートに分け、そのパートを演奏する。そして指揮者の指示に従って、合奏する。初めてブンネ楽器を手にしたのも関わらず、参加者の方々は見事にぶっつけ本番の合奏を完成させた。最後には会場のあちこちでハイタッチする姿も見受けられた。

舞浜倶楽部のセミナーに参加して

2010.7.02掲載